各地で新米の収穫が進む中、魚沼産コシヒカリも稲刈りが始まりました。今年の品質は上々ですが、生産者は折からのコメ不足に伴う価格高騰の影響を心配しています。

たわわに実った魚沼産コシヒカリ。魚沼市の関隆さんの田んぼでは、6日から稲刈りが始まりました。
■専業農家 関隆さん
「また去年みたいに、めちゃくちゃなコメ作りになるのではないかと思っていたが、いい意味で裏切られた。出来はものすごくいい。去年とは違う。」

関さんの田んぼは、去年は1等米比率はゼロ。今年は、例年並みの8割程度を見込んでいます。
一方、令和のコメ騒動と言われるなか、卸売価格が過去経験がない事態になっています。
■専業農家 関隆さん
「取引業者が、今年の価格はそちらで決めてほしいと言った。売り手市場になって、60kg当たり税込みで2万3000円でお願いしている。」

関さんは、2万円を超える卸売価格は記憶にありません。当然むやみな値上げはせず、去年の減収やJAの仮渡し金、関東の相場などを参考に設定しました。コメの確保のため、業者の中には「いくらでも買う」という姿勢もあると言います。

しかし、店頭の値上がりにつながりそれが逆風になります。
■専業農家 関隆さん
「他のコメも値上がりするが、さらに魚沼産コシヒカリが高いと、消費者が高いコメを買ってくれるのかという心配がある。」