「令和の米騒動」は収束となるでしょうか。12日から県産コシヒカリの県外への出荷が始まりました。魚沼産コシヒカリも、例年より作業を早めて出荷されることになっていますが、新米の店頭価格は割高となる見通しです。

■大石悠貴アナウンサー
「こちらの倉庫入っていきますと、ずらりと米袋が並んでいます。こちら全部、新米です。ここから関東・関西を中心に、全国各地へと新潟の新米が運ばれていきます。」

12日は、県産コシヒカリの新米231tが関東や関西などに出荷されました。JA県本部は、合計約13万tの出荷を見込んでいます。去年の猛暑を教訓に、肥料や水の管理など対策を徹底。11日までの検査で一等米比率は「95%」と、去年の「5%」から大幅に回復しています。さらに期待されるのが、コメ不足の解消です。

■JA新潟かがやき経営管理委員会 遠藤一雄副会長
「コシヒカリが出回ることによって、店頭でお米が不足する事態は解消されると思う。お米が手に入らないという方々に、一刻も早く届けばと思っている。」

12日出荷された新米は、早ければ今週14日(土)にも店頭に並ぶ予定です。
一方、「コメの先食い」で来年夏にも再びコメ不足が起こるのではという懸念もありますが…

■JA新潟かがやき経営管理委員会 遠藤一雄副会長
「適正なる生産量を念頭に、行政と関係団体一丸となって取り組むことが必要。来年の生産量も規定量が確保されれば、おそらく今年のような結果にはならないと信じている。」


県のトップブランド・魚沼産コシヒカリも各地で検査が進んでいて、こちらも品質は上々です。コメ不足を受けての価格高騰が続くなか、新米の品質・収量とも安定していることで値下がりが期待されますが…
■JA魚沼経営管理委員会 柄澤和久会長
「生産費が上がっている分をカバーしないと、再生産できない。全体的には昨年産より若干高くなってしまう。」

魚沼産コシヒカリは、去年より3割ほど高値になると見られています。一方、コメ不足を受けて出荷を早め例年より半月ほど早く、9月下旬には店頭に並ぶということです。