岸田総理は27日、政府として柏崎刈羽原発の再稼働に向けた取り組みを進めると改めて強調しました。原発事故が起きた際の避難路の整備など、県からの要望への回答を来週示すとみられています。

27日、総理官邸で再生可能エネルギー中心の経済への移行に向けた会議が開催されました。その席上の発言。
■岸田総理
「私自身は、残された任期の間にGXを一歩でも前進するため尽力してまいります。その一つが、東日本における原子力発電の再稼働の準備。」

岸田総理は、東日本は太平洋沿岸の火力発電に依存し、災害リスクに脆弱であることや原発の再稼働が進む西日本との間で、電気料金の格差が生まれていると指摘。柏崎刈羽原発の再稼働を目指す姿勢を改めて示しました。
■岸田総理
「地元の理解を得て、再稼働を果たすためには、地元からの要望を踏まえ、事業者と政府が一体となって対応していかなければなりません。」

花角知事は、原発事故に備えた避難路の整備などを政府の責任で進めるよう求めています。来週、政府は再稼働に向けた関係閣僚会議を開催。政府関係者によりますと、ここで要望に対する回答を示すものとみられています。