台風10号への警戒感が高まっています。台風は現在、九州北部を北上していて県内には、9月1日(日)以降に接近する可能性があるとみられています。
新潟地方気象台は、台風の動向に不確実性があることから、今後の進路予想を確認するよう呼びかけています。

新潟市中央区では、朝から小雨が降りどんよりとした天気になりました。
■50代男性
「風強いんで、屋根が吹っ飛んだりとかしているので、その辺が心配ですね。」
■30代男性
「なるべく外出を控えるような形で週末を迎えようかなと考えている。」

新潟地方気象台によりますと、台風10号は現在、九州北部をゆっくりと北上していて、今後勢力を弱めながら東に進む見込みです。県内には日曜以降に接近する可能性があるとみられていますが、台風が近づく前から警報級の大雨となる可能性があるということです。

台風の今後の動向に不安を募らせているのが、コメ農家です。コメのトップブランド魚沼産コシヒカリは9月上旬に収穫予定ですが、すでに一部のイネがすでに倒れていました。原因は、8月中旬以降に続いた大雨。高温多湿となった7月の天候により、イネの丈が例年より長く倒れやすくなっていたといいます。
■専業農家 関隆さん
「イネが倒れてしまうと、実がうまく入らない。当然収量や品質が落ちる。」

台風の接近は、この状況にさらに追い打ちをかける可能性があると言います。
■専業農家 関隆さん
「今立っているイネは、ほとんど倒れる。今倒れているイネにもさらに雨がかかり、もっと品質が低下する。」

新潟地方気象台は、台風の進路の予想が難しいことから、今後の動向に注意するよう呼びかけています。