コメの値上がりは、飲食店にとっても大きな打撃です。上越市で長年愛される名店も、ご飯を使ったメニューの価格維持に頭を悩ませていました。

上越市にある食堂『ニューミサ』。11日も午前中から行列ができ、多くのお客さんで賑わっています。みそラーメンの名店として知られるニューミサですが、丼やおにぎりセットなどご飯メニューも人気です。コメ不足や価格高騰が叫ばれるなか、いまのところ在庫は十分に確保できていますが、今後の影響を心配しています。

■食堂ニューミサ 上田幸子さん
「これから入荷する新米については、価格を聞くとかなり大変。だからこそ、あえていまはできる限り価格はおさえる。うちは大衆食堂なので、企業努力でいまやっておいて皆さんにおいしいお米を食べてもらって・・。」

お店では、1週間に約100kgから200kgのコメを使っています。新米の価格は高騰。エネルギー価格の上昇なども重なって苦しい状況ですが、「値上げはしない」と強調します。

■食堂ニューミサ 上田幸子さん
「やはり大衆食堂である以上、利益よりも人の気持ちが一番。お腹いっぱいになれるような状況を作り、お客様に入っていただく、価格帯は二の次というと問題かもしれないけど、その先にある話かな。」

長年通うお客さんは・・
■お客さん
「ありがたい。」
「もし少し値上がりしてでも来ると思う。」

しばらくは、価格・メニュー数ともに据え置きですが、今後、コメや原材料費などの高騰を踏まえて判断していくということです。