上越市の新潟労災病院が再来年に閉院することをうけ、市民団体が病院の統合などを進める県の地域医療構想に反対する署名を提出しました。

9日午後、「上越地域の医療を守る会」の代表者らが県庁で1万4740人分の署名を提出しました。上越地域では、医師不足などを理由に病院の再編計画が進められていて、新潟労災病院は2026年3月に閉院し、市内6つの病院に機能が移行される予定です。署名では、住民が身近に通院できる病院を各地に残し、地域医療構想を見直すことなどを求めています。

■上越地域の医療を守る会 石田秀男代表
「患者が混乱する労災病院が閉院したら、他の中核病院も大変混乱に陥る。労災病院だけの問題ではない。」

県の担当者は、意見交換の中で「上越地域全体で医療を確保するためには、県の地域医療構想に沿った再編が最も持続可能で最適だと考えている」と回答しました。