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2024.09.05【特集】妥協なき“過酷”夏合宿に密着…東大応援部の情熱を目撃!【新潟】

【特集】妥協なき“過酷”夏合宿に密着…東大応援部の情熱を目撃!【新潟】
78年の歴史を誇る『東京大学応援部』
78年の歴史を誇る『東京大学応援部』が先週、五泉市で夏合宿を行いました。密着から見えてきたのは、一切の妥協がない練習、そして、応援にかける情熱です。

一糸乱れぬ動きで、迫力の応援を見せるのは『東京大学応援部』。声を出す「リーダー」、「チアリーダーズ」、「吹奏楽団」の3つのパートがあり、約100人の部員が所属します。応援の中心を担う「リーダー」は、男女の垣根を越えた過酷な練習に臨んでいました。

合宿2日目。午前8時半から練習が始まりました。
リーダーパートが取り組むのは"基本の腕振り"。指導するのは、長尾翼主将です。
■4年 長尾翼主将
「なんでこの練習しているか考えろ!はい!!」
「広いグラウンドで応援するので、大きな声でないと届かない。届かないとなると声を出していないのと同じ、しっかり声を出す練習をしている。」

リーダーパートには今年、7人が入部。青木優太郎さんも、その1人です。多くの部活やサークルがある中でなぜ、応援部を選んだのか―
■1年 青木優太郎さん
「(高校時代)勉強に疲れた時に、応援部の動画に励まされたことが大きかった。何事にも全力で尽くすことは応援部のポリシーでもあると思うんですけど、自分は未熟なので頑張っていこうと。」

東京大学応援部は1946年、東京六大学野球が復活したことをきっかけに誕生し、78年の歴史があります。現在は30に及ぶ競技を、応援で後押ししています。応援では、チアリーダーズや吹奏楽団を含めた全体の連携が重要で、1週間の合宿を通して完成度を高めます。
■東大チアリーダーズ 岸空夏トレーニングチーフ
「朝は涼しくて、本当に素晴らしい環境を用意していただいて部員一同感謝していて、ただ個人的にまだ引き締められる部分があると思うので。部員にはまだもうひとふんばりしてもらいたい。」
■東大吹奏楽団責任者 亀岡瞳子さん
「東京だと場所が狭かったり、(自分たちの)騒音が気になるが、五泉市だと近隣のかたのご協力もあって騒音を気にせず練習できている。」

激励に訪れたのは、五泉市の田邊正幸市長。スポーツと観光を組み合わせた「スポーツツーリズム」の誘致に力を入れています。
■五泉市 田邊正幸市長
「(学生に)五泉の良さを練習の合間にご覧いただきたい。田園の風景などを心に残していただいて、来る将来に五泉に来てもらいたい。」

午後2時、リーダーパートで合宿名物の過酷な練習が始まりました。約8kmに及ぶ「出走」。ただ走るだけではありません。途中で止まり、全力で腕振りや声出しをします。
■4年 長尾翼主将
「野球でいえば2時間30分試合があるが、長い時間、実際は学ランを着て色々な動きをして、本番は別の面でも大変なことがあると思うので、これくらい出走という形で負荷をかける意味がある。」

3km地点で一番後ろを走っていたのは、1年生の井上まりさんです。先輩や同期に励まされ、再び走り出します。ゴールまで残り1km。スタートから2時間半、気力で走り切りました。
■1年 井上まりさん
「中学・高校と応援団をやっていて、その時(東大応援部の)密着動画を見て、かっこいいと思って憧れて入った。最後まで諦めず、やり切ることが大事だと思った。」

ホテルに戻っての夕食。五泉市産のコシヒカリが、疲れた体にしみわたります。
■1年 青木優太郎さん
「もちもちして甘味もあって、非常に美味しい!」

厳しい練習の背景には後輩たちへの、ある思いがありました。
■4年 長尾翼主将
「(後輩には)自分自身に厳しくして説得力を持たせたうえで相手をおもんばかって、相手に必要なことをかせる人間になってほしい。」

先週末、市民を招いて合宿の成果を披露する発表会が開かれました。長尾主将の後ろには、1年生の青木さんと井上さんの姿が。応援部が一体となって、全力のパフォーマンスを見せます。
■応援部
「ふれーふれー五泉市!(拍手)」
■観客
「勉強ばっかりかなと思ったけど、部活にも一生懸命ですごい。」
「若いみなさんからパワーをもらい、幸せになりました。」

■1年 青木優太郎さん
「疲労がある中で、自分の限界を出せるようになった。」
■1年 井上まりさん
「同期・先輩のおかげでやりきれた。」
■4年 長尾翼主将
「どんなに厳しい展開だとしても、10点20点の点差がつけられていたとしても、頑張る選手を応援し続けることが我々の役目。それを行ないたくて、みんな入部し、どんなに絶望的な状況でも最後まで応援し続ける。」
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