現在、台風10号は長崎県付近にあり、九州の広い範囲が暴風域に入っています。今後は、東よりに進路を変えて、来週9月3日(火)頃にかけ日本列島を横断する見通しです。

相変わらず予報円が大きく進路が定まっていない状況ですが、台風が接近する前から影響が出るとして、新潟地方気象台は31日(土)から9月2日(月)にかけて警報級の大雨になる可能性があるとしています。

日に日に接近が遅れる予想に変わっていて、その分影響が長引く可能性があり注意が必要です。
なぜ、こんなに台風の動きが遅いのか･･･29日正午の実況天気図を見てみると、日本の東には勢力の強い高気圧が停滞していて高気圧の壁ある状態なので、台風が東に進めません。また、大陸にも高気圧があるので北にも進めないためです。もし、上空に流れる偏西風に捕まれば、一気に速度が上がって東に進みますが、だいぶ北を流れているため偏西風に乗ることもできず台風の動きが遅くなっています。
動きが遅いということは、影響を受ける期間が長引くということなので、引き続き注意をしてください。

さて、30日も台風の影響でスッキリしない天気になりそうです。30日午前9時の予想天気図は、日本海にのびる前線に向かって台風から非常に暖かく湿った空気が流れ込むでしょう。県内は雲の多い天気となり、雨の降る所もありそうです。

では、30日の天気の移り変わりを見ていきます。朝6時時点は、雲に覆われて所々で雨が降るでしょう。日中も雨雲がかかりやすく、ザっと雨脚の強まる所もあるでしょう。夜も山沿いや佐渡を中心に、あちらこちらで雨となりそうです。
ただし、日中は29日より暑さが増しそうですから、熱中症にも注意が必要です。