上越市高田で100年以上続く老舗「笹川菓子店」。かつての城下町で、昔からお菓子文化が根付いていました。
長年、店の味を守り続けているのが、3代目の笹川静夫さん。来年90歳、この道70年のベテランで、これまでコンテストで数々の賞を受賞してきた凄腕。お菓子作りが生きがいだといいます。

静夫さんが手掛ける『上生菓子』は、菊やススキ・柿など季節の動植物や風景を見事に表現。
一つ一つ手作業で細部まで作り込まれ、芸術性も兼ね備えたその一品は、時間を忘れて見とれてしまいます。もちろん味も絶品。口に入れれば、なめらかな舌触りのあんこの上品な甘さが広がります。お茶会のお菓子にはもちろん、自分へのご褒美にもぴったりです。

モチーフは時季ごとに変わる上に、静夫さんの発想力で新作も続々追加。年齢を感じさせない生き生きとした情熱がお菓子にも練り込まれています。上生菓子の他にも、手土産におすすめの『桜びらサブレ』や『大福』も地元の人たちに大人気。時代は変わっても、おいしさはいつまでも変わらず、さらに新しさを追求しています。

■笹川菓子店
新潟県上越市西城町3-1-16
025-523-3206
【休】木曜