地域航空会社トキエアの関連会社について補助金の不適切な受給が指摘された問題で、佐渡市はこの会社に補助金全額の返還を求めることを決めました。

■佐渡市 渡辺竜五市長
「(トキアビエーションキャピタルは)佐渡市の確認に対しては、『佐渡市で(居住して)仕事をしている』という認識だったが、国の調査には『最初から出張だった』と報告している。当初からそういう話をしていれば、ありがたかったと思う。」

佐渡市の渡辺市長は、会社側の不誠実な姿勢に表情を硬くしました。トキエアの関連会社トキアビエーションキャピタルは、佐渡市内で社員を雇用することで補助金を受け取っていましたが、国の調査で社員の居住実態がないことが判明。国と県が18日、交付決定を取り消し、窓口となった佐渡市に全額返還を求めていました。

佐渡市議会は19日、全員協議会を開き、トキアビエーションキャピタルに国と県からの支給額に市が支給した分を加えた全額の返還を求めることとしました。また市は、関連予算を9月補正に計上することを決めました。

市は、来週にも会社側に返還命令を出すとしています。