県は、クマのエサとなるブナの実の作況を調査し、「不作」となったことがわかりました。このため、8月に発表した【クマ出没警戒注意報】を11月30日まで延長すると発表しました。

県によりますと、今年度は4件の人身被害が発生し、4月から8月の出没・目撃件数が660件と過去最多となっています。県は、県内全域でクマのエサとなるブナの実やクリ・コナラなどの実を調査しました。その結果、山奥に分布しているブナの実は「不作」で、比較的人里近くに分布しているクリ・コナラなどは「並作」でした。

このため、この秋はクマが人里・市街地まで出没する可能性があるとして、クマ出没警戒注意報を11月30日まで延長しました。県は、クマの出没が確認されているところは近づかず、早朝や夕方の入山を避けるなどクマ対策の徹底を呼びかけています。