18日からの大雨は、石川県の能登地方に甚大な被害をもたらし、県内でも避難指示や土砂災害警戒情報が出されました。23日は各地で晴れ間が見えましたが、大雨の爪痕が残っていました。

23日午前は、青空が見えた村上市。しかし三面川は増水し、濁流となっていました。
18日午前から降り始めた雨。新潟地方気象台によりますと、23日朝までの降水量は村上市では三面地区の358mmをはじめ、各地で300mmを超えました。一時、県内11市町村に土砂災害警戒情報が出され、避難指示は村上市・新潟市・関川村・阿賀町で発令されました。

■村上市寺尾集落 佐藤政春区長
「沢からの水が道路にあふれている状況だったので、住民に早めに行動してもらおうと連絡した。」
■避難した女性
「午前8時から9時頃がすごい雨だった。土石流のハザードマップが赤の地域なので危険と思って来た。」

佐渡市などでは、土砂が流出し市道が通行止めに。県のまとめでは、長岡市・上越市・糸魚川市の住宅17棟で床下浸水が確認されました。
その後、土砂災害警戒情報も避難指示も23日朝までにすべて解除。ケガ人も確認されていません。

しかし、大雨の爪痕がー
村上市の田んぼでは、収穫前の稲穂がなぎ倒されてしまっていました。持ち主の農家によると、川が氾濫し木や藁が流れ着いたといいます。この影響で、収穫がほとんど見込めなくなっていました。

また、JR羽越線では22日、村上駅と間島駅の間で線路付近の土砂の流出が判明しました。JR東日本新潟支社によりますと当面の間、この区間を走る普通列車は運転見合わせ。新潟ー酒田駅間の「特急いなほ」と「快速海里」は運休です。復旧には3週間程度を要する見込みとしています。

気象台によりますと、23日夜は大気の状態が非常に不安定となっている所があります。下越では、雷を伴った強い雨の降る所がある見込みで、引き続き土砂災害に注意を呼びかけています。