国の免許を受けずに、期間満了時に一定の金額を給付すると約束し、約485万円を掛金として受け入れた銀行法違反の疑いで暴力団組長の男ら3人が逮捕されました。

銀行法違反の疑いで逮捕されたのは、小千谷市東栄の稲川会系暴力団組長の男(60)と、長岡市の風俗店経営の男(43)、同じく長岡市の塗装業の男(55)の3人です。
警察によりますと、3人は銀行法で定められた内閣総理大臣の免許を受けずに、「無尽」と呼ばれる金融の仕組みに参加した19人に期間満了時に一定の金額を給付すると約束し、掛け金として485万円を受け入れたうたがいが持たれています。

「無尽」とは期間を定めて複数人でそれぞれが金額を積み立て、順番に給付を全額受けることができるという金融の仕組みです。

3人は、2023年1月から8カ月にわたって9回、長岡市の飲食店で参加者から掛け金を受け入れていたとみられています。2023年9月に情報が入り、警察は飲食店の捜査に入りました。
集めた現金の全額が、参加者に給付されていません。警察は、暴力団の男が関与していることから、暴力団の資金源になっている可能性もあると見ています。一方、捜査に支障が出るとして3人の認否を明らかにしていません。
警察は、それぞれの役割や余罪を調べています。