上越市議会で、市長の不信任案が提出されたのは初めてです。

上越市の中川市長が学歴差別とも取れる発言をした問題で市議会は2日、中川市長への不信任決議案を提出しましたが【否決】されました。反対した市議の1人は、「選挙になると公的な費用負担が多くなる」と話しました。

2日、初日を迎えた上越市議会の9月定例会。中川市長の不信任決議案は、無記名で投票で採決され賛成11票、反対21票で否決されました。
■議長
「中川幹太市長に対する不信任決議案は、否決されました。」

中川市長の不適切発言を巡っては、市議会が7月に中川市長への辞職勧告を賛成多数で決議しましたが、中川市長は辞職しないことを表明。これをうけ、一部の市議から中川市長に対する不信任決議案が2日の本会議に提出されました。
■不信任案に"賛成" 平良木哲也市議
「多くの市民の声は無視して、自分に都合のいい一部の方々の声に答えて、どこまでも市長の椅子にしがみつくということではないか。」
■不信任案に"反対" 安田佳世市議
「市議選や市長選にかかる当初予定されていない公的な費用負担が多くかかることになる。そのような市政の停滞や、多大な費用負担の可能性があることを決めてしまっていいのか。」

■上越市 中川幹太市長
「この度、不信任決議案が提出されたことについて、私としては重く受け止めている。これから市政の発展のために、全身全霊を尽くしていきたい。」

もし不信任案が可決された場合は、地方自治法により中川市長は10日以内に議会を解散するか失職する選択を迫られていました。
■不信任案に"反対" 石田裕一市議
「市長にまだ不信感はあるが、市政を前に進めるのが大事なので今回はこれで良かった。」
■不信任案に"反対" 安田佳世市議
「選挙がある可能性があるから否決したということはまったくない。これからしっかり市政市長の監視や、しっかりとした議論を続けていかなければならないという思いを強くしている。」