学歴差別ともとれる発言が問題となっている上越市の中川幹太市長に対し、9月2日の市議会で不信任決議案が提出されることになりました。

30日の上越市議会・議会運営委員会。一部の市議から提出された市長に対する不信任決議案が、来月2日の9月定例会初日に提案されることになり、無記名投票で採決されます。上越市議会で市長に対する不信任決議案が提出されるのは、初めてです。
■提案者 滝沢一成市議
「それぞれの議員がそれぞれの矜持(きょうじ)をかけて、この問題にどう対峙するか考えてるはず。最も重い議案であることを理解して、9月2日の初日にこの議案の審査・採決をやってほしいと出した議案。」

中川市長は今年6月、企業誘致を巡る市議会での答弁で「工場では高校卒業程度のレベルの人が働いている」と発言。市議会が7月、辞職勧告決議案を可決しましたが、中川市長は辞職しない考えを示しています。不信任決議案が可決されると、市長はまず10日以内に議会を解散するか、自らが失職するかの判断を迫られます。
■提案者 滝沢一成市議
「今回の混乱を引き起こしたのは、市長自身。我々は市長が辞めることが、今の市政の混乱をおさめる一番の方法だと思っている。」

また、29日は市民有志の会が市長宛てに辞職を求める決議文を提出しました。
■市政立て直し市民有志の会 丸山彰さん
「一日も早く辞職。辞職をお願いしたい。どなたかに正常に戻していただきたい。」

中川市長は、不信任決議案の提出について「厳粛に受け止める」とコメントしています。