2022年11月に長岡市のごみ処理施設で男性従業員が死亡した事故をめぐり、警察が業務上過失致死の疑いで当時の関係者3人を書類送検していたことが分かりました。

2022年11月25日、長岡市のごみ処理施設「鳥越クリーンセンター」で、従業員の阿部和紘さん(当時37歳)が突然倒れてきた高さ約6m、幅約1.8mの鉄製の扉の下敷きになり死亡しました。遺族は、扉の老朽化が明らかだったにもかかわらず、対策を講じなかったなどとして、2023年8月に当時の責任者を含む長岡市の担当職員3人を刑事告訴していました。

遺族の代理人弁護士は20日、警察が19日付けで3人を業務上過失致死の疑いで新潟地検長岡支部に書類送検したと発表。「息子が事故で亡くなった経緯が、少しずつ明らかにされるのかと期待を持って待っているところです」とする遺族のコメントを出しました。

なお、遺族は2023年年11月に長岡市と当時の勤務先に対し、約1億円の損害賠償を求めて提訴しています。